第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂
「おー、アオメ!どうしたそんなに慌てて」
テーブルにコックのみなさんが皿を並べる中、シェロさんが言ってきた。
「なんでもないです、お腹空いてるだけで!」
定位置の席に座り、今日の料理を眺める。
いつも装飾まで凝られていてとても綺麗だ。
「シェロさん達の料理好きですよ〜!
優しさに溢れてる味がします」
「おー、そうか!なら特別に…」
そう言って私のプレートのおかずを増やしてくれた。
「ありがとうございますっ!」
「美味しいって言ってくれる人に食べられた方が、食材も喜ぶだろ?」
そう言って仕事に戻ったシェロさん達を眺めているとみんなも来た。
「僕、アオメの隣〜!!」
「なら、私も隣で…いいですか?」
張り合うように2人が私の両隣に座り、
ステラさんはため息をつきながら迎えに座った。
「あれ⁉︎アオメおかず多くない?」
「シェロさんが増やしてくれたんです」
「シェロまでアオメさんをっ!!」
クレナさんと話してたはずが、なぜかメルロさんが頭を抱えていた。