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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂


私を慕ってくれたあの子はまだ生きているだろうか。


あの子を私の手で殺したくなかったから、同期じゃなくて良かった。



『姉さんっ、僕も弾けるようになったよ』



今でもあの子の声が耳裏に残って離れない。


一緒に弾いたこの曲は私にとってあの子そのものだ。




「ーー♪〜♫〜♫…」




曲が終わり、部屋が静かになる。


なんとも言えないこの感情の名を私は知らない。



「生きてると良いな…いつか会えたらいいね」



バイオリンをケースにしまい、私は汗を流すためにお風呂へ向かった。





「ふぃ〜、さっぱりしたぁ〜!!」



ガシガシと髪をタオルで拭きながら、私は時間を確認する。


あと30分ほどで夕食の時間だ。


部屋でまったりするのはここに来て初めてなので、何をしていいかわからない。




なんて思ってたら戸をノックされた。



「あ、クレナさん!どうされました?」


「暇だったから来てみた〜!」


「私も丁度暇だったのでタイミング最高です!」



なんで話しながら彼を部屋招き入れる。





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