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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂


ーーここから逃げたい!



そう思った時だった。



「あっ!みなさん、来たんですねっ!」



明るく高い声が聞こえたと思ったらアオメの呪縛は解けていて、体は普通に動かせた。



フードを外して、ニコニコと笑いっている姿はアオメそのものだ。



隣を見れば、メルロはまだ肩が少し震えていた。



しかしそれは不思議じゃない、俺だって尋常じゃないほどの手汗をかいている。



あんなに重たくて、真っ暗な深い殺気を初めて体感した。



「おーい、ステラさーん?」



ぐっと顔を近づけてきたアオメはいつもの光のある黒い目をしていた。



「…あ、悪い。なんでもない」



そう言いながらアオメをちゃんと見ると、いつもとは違う格好をしているのに気づく。



真っ白なパーカーに、黒いジーンズ。
手には指が出るタイプの黒い手袋をしていた。



「その格好は?」


「あ、これさっき家から持ってきたんですけど…仕事着みたいなもんです」



なぜかドヤ顔をしているアオメはまた、自分の銃で的を狙おうとしていた。





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