第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂
「完成ーー!!アオメ特製オムライスです!」
4つの皿をテーブルの上に乗せて、みんなをイスに案内する。
「めっちゃ美味しそう!食べていい⁉︎」
「どうぞ、美味しいといいですけど…」
そしてみんなオムライスを口にすると、口々に「おいしい」と言ってくれたのでな良かった。
私はみんなよりも少い量を盛っていたので早く食べ終わる。
というのもしたいことがあったから、早く食べ終われるようにしたのだ。
「食事しながらでもいいので聞いててもらっていいですか?」
私はバイオリンを構えて、いつでも演奏できるところまで気持ちを落ち着かせる。
久しぶりだし、聞かれてるのもあって緊張するがやるしかない。
「♪〜♪〜♫〜〜♪〜♫〜〜♪………」
綺麗な音で始まった演奏はミスなく一曲を弾き終わる。
バイオリンを下ろして、みんなの方を見ると口が開いている。
「あの…そんな下手くそでしたか?」
「え、あ、いやっ!上手かったぞ!」
「とても鳥肌が立ちました……」
私が聞くと、急に電源が入ったみたいに動き出したみんなが面白かった。