第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂
約3日ぶりに外に出たのだが、やはり外観もこの屋敷は豪華だ。
襲いに来た日は夜だったからな…
屋敷の周りにはたくさんの自然があるし、こういう所を昼間に見るのは初めてだ。
少し歩くと、私が住んでいた治安の悪すぎる街に出る。
朝からそこらにガラの悪い奴がゴミのようにたくさんいる。
「アオメ、殺気だしとけ。見られてる」
ステラさんがそう言ってきたので、私は仕事の時と同じ気持ちにする。
4人組が道の真ん中を歩いていると、いろんな意味で目立つがそこまで見なくても…と思ってしまう。
それにステラさん達も殺気を出しているので、肌がチクチクする気がする。
ステラさんの殺気も普通にすごいが、クレナさんはもっとすごい。
少し微笑んでいるのに、この殺気。
この人たちも普通じゃないな…。
なんて思っていたら最初の店に着く。
ここは治安は悪いが物価がとても安い、その理由は裏取引で仕入れてるからだそうだ。
「よぉ、今日はなんにする?」
店の常連のようでマスターが気さくに話しかけてくる。
ステラさんが欲しいものを書かれたメモを渡すと、すぐに袋に詰めて持ってきてくれた。