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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂


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自分から切り出そうと思ってたのに、
こんな感じで知られるなんてっ……



私は慌てて顔を洗い、昨夜にステラさんがコーディネートしてくれた服を着てウィッグをつけてから部屋を出る。



「お待たせしてすみません!」


「ーアオメ、クレナにもバレてるぞ」



「へっ⁉︎」と私は言いながら、クレナさんを見るとまた抱きついてきた。



「女の子だって分かってたけど、訳ありだと思ったから黙ってたの」



ということはもう既にみんなにバレてるということだ。



「黙っててすみませんっ!」



私が謝ると、みんな笑って許してくれた。



屋敷に雇われてたったの2日で全員にバレてしまった。




「もうバレたのにカツラでお出かけするの?」



「女だと絡まれやすいからそのまま行ったほうが都合いい。じゃあ、行くぞ」



そう言って私たちは屋敷を出る。


雪は降っていないが、地面には数ミリ積もっていて歩くたびに音がなる。



「ここはまだいいが街に出たら、気を引き締めろよ、いいかクレナ?」


「なんで僕だけ⁉︎」



というやり取りに私は笑う。

隠し事もなくなったのでものすごく体が軽く感じる。


無事に受け入れてもらえてよかった。





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