第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂
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結局、3日後に控えた結婚式を狙うと決めた私達は侵入方法を練る。
「コルトさん、招待状は偽造できますか?」
「全て直筆、そしてテルターノ家の紋章が入っているので偽造は無理そうです」
ともなると招待状が入らない客はオーケストラなど何かを披露する人達だけだ。
「アオメ、人目をひくこと出来るって言ってたよね?」
「はい、結婚式ならバイオリンでの演奏とかどうですかね?
扉付近から入って人の目を集めるのでその時に裏から入れるでしょう」
明日、バイオリンも持ってこなきゃな…
「それが1番いいな、計画はだいぶ立てれたから大丈夫だろう。
コルトは引き続き、情報を出してくれ」
そこまで話すと、あとはみんなで笑い話や雑談をしながら晩食を終えた。
それから私達は自室に戻る。
マスターからは明日の外出許可は取れたようだ。
メモに明日持ってこなければならない物をリストアップする。
女物の下着、武器、バイオリン、使えそうな者全部持ってこようかな…
ここに来た時に来ていたコートのポケットから自宅の鍵を出す。
久しぶりの家だな…少し楽しみだ