第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂
「とりあえず明日、外に出よう。
マスターに許可を取ってくる」
ステラさんはそう言って訓練場を出て行った。
私たちもかなり体を動かせたので、晩御飯前にお風呂に入ることとなった。
汗かいちゃったから早くウィッグ取りたい…
私は自室に入るなり、ポイッとウィッグを脱ぎすぐにお風呂に入った。
そのあとはウィッグも洗い、ドライヤーで乾かしておいた。
「明日家に戻ったらカツラと眼帯の予備持ってこなきゃだな…」
そう考えながら私は廊下へ出た。
「あ、シェロさん!」
そこに丁度シェロさんが歩いてきた。
「おう、アオメ。ごはんの支度出来てるから早く来い。冷めるぞ?」
そう言われたので私は他の人の扉を叩く。
「ステラさーん、ごはん出来ましたよ!」
すると濡れた髪をしたステラさんが出てきて、「今行く」と答えた。
クレナさんは私が呼ぶとすぐに出てきて、また抱きついてきた。
「メルロさん、ごはん出来ましたよ!」
そう呼ぶと扉が開き、下半身にタオルを巻いただけのメルロさんが出てきた。
「分かりました、すぐ行きますね…」
「……あ、はい///」
私は慌てて下を向いてから返事をした。
メルロさん私よりも細くない⁉︎
肌白くない⁉︎女の人みたいだ…
なんて考えていたらみんな揃ったので、私達はお昼ごはんを食べた部屋に向かった。