第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂
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クレナさんとメルロさんと張り合ったあと、私は自分に合った武器を探す。
接近時に使う短剣は選んだが、銃があまりしっくりこないのだ。
「家にある愛銃が特注だったからかな?」
他の人より私は手が小さいので、ここにある銃では太すぎて持ちづらいのだ。
「なら一旦、取りに戻るしかないか。
もうすぐで材料の仕入れ必要だったからな」
「えっ、外出ていいんですか?」
「2人以上で行くことを条件に、仕事に支障をきたさない程度なら許されている」
意外と自由なんだな、と思いつつ私は愛銃を取りに行けることを喜ぶ。
「おでかけするの⁉︎暗殺以外で外に出るのは1ヶ月ぶりだ〜!」
クレナさんが話を聞いていたようでこちらにやってくる。
「あ、クレナさん!ちょっとしゃがんでくださいっ!」
私はポケットから絆創膏を取り出して、
背の高い彼の目の下に貼る。
できるだけ浅く切っておいたが、ばい菌が入ってしまったら大変だ。
「はい、いいですよ!痛くないといいんですけど……」
目の下に貼らなければならなかったのですっごく顔が近かった。
やっぱすっごい美形だよな、2次元だ…
「ありがとう、アオメッ!」
そう言って私に抱きついてきた。