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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂


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「アオメさんはやっぱり黒に染まってますよね?」



クレナとアオメが戦ってる最中、不意にメルロが言ってきた。



「殺すことになんの躊躇もない、むしろ殺すことが正しい治療のように」




今だって一歩間違ったら大怪我する可能性のある戦いをアオメは楽しそうに笑っている。



スペルタール卒業ということもあって、
アオメがかなりの優勢だ。


クレナもよく戦い中は笑いを浮かべるやつだが、今は眉間にしわを寄せている。



「そういう俺らも真っ黒だろ?」



さすがに皆殺しまでは考えなかったけど、という言葉は飲み込む。




そう考えた時、アオメがクレナから距離を取る。


何が起きるのかと、様子を見ているとクレナの目の下に赤い線が現れた。



「クレナ、目の下切られてるぞ」



俺がそう言うと、気づいてなかったようで血に触れて初めて気づいていた。



「痛みがなかったから気づかなかったよっ、さすがアオメっ!」



戦いが終わると2人とも手を取り合って、お互いを賞賛している。



気づかれないうちに痛みもなく傷をつけ、死を迎えさせる。


死神だけがなせる業だな…。






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