第5章 この女、冷酷 冷淡 冷徹 にして最狂
「じゃあ手分けして探すしかないんじゃな〜い?」
とクレナさんは言うが、100人に見つからないよう部屋探すのも難しいと思う。
「となれば、探しつつ見つかれば殺すですかね?」
みんなで頭を捻らせ、必死に考える。
「アオメ、お前いつも単独だったろ?
前のお前だったらどうする?」
不意にステラさんに振られたので、みんなの視線が私に集まる。
「そうですね…まず99人殺して、残りの1人に主の部屋まで案内してもらってから殺します」
私がそう言うと、シーンと部屋に沈黙が広がった。
私がみんなの顔をみて、慌てているとステラさん達が噴き出す。
「顔に似合わず、非道なことを言いますね?」
「確かにお前は死神だな、まさかのみな殺しか?」
その問いに私は「もちろん」と答えるとさらに笑われた。
「だが100対4だぞ?勝算は?」
「100対1でも負ける気がしないので大丈夫だと思いますよ」
ガードマンの名前を見る限り、有名な名か1つもない。
少し格闘技ができるか、銃が扱えるくらいなのだろう。
「僕それに乗ったぁ〜!てか、それがいいですっ!」
クレナさんの声が後押しとなり、今回の作戦は「皆殺し作戦」に決まったのだった。