第12章 復讐の始まり
それから馬車降りた後、私たちは街中を歩く。
このまま行っても殺し屋のアジトなんてあるように見えないが、あえてこの辺に作ったのだろう。
「このレンガの豪邸がそうだ。行くぞ」
目線を前に向けたままそう言うと躊躇することなく戸をノックした。
大きなレンガの家は一見普通に見えるが、火薬のにおいを感じた。それから少しの殺気___。
「ー上ですっ!!!」
その声が早いか、否かで左右それぞれに横に飛ぶ。
元いた地には3個の穴が空いている。
「ちっ、スナイパーか。厄介だな」
タナトさんはそう言いながら、口で爆弾の栓を引き抜くと狙撃手がいた窓に向かって投げ込む。
もちろん彼らは慌て、狙撃が止んだうちに戸をけ破る。
爆撃から逃げようと下の階に降りてきた奴らが扉付近にいたせいで初っ端から乱闘だ。
闇雲に剣を振っても必ず当たるほどでもろ体力勝負だ。タナトさんはめんどくさくなったようでまた奥の方に爆弾を投げていた。
任務終わる前にこの家倒壊は免れないな、というか沈みそう。
少し余裕ができた時にそう思っていたら上の階からまた狙撃が始まる。
「じゃ、俺ら上に行って始末するから下よろしくね〜。タナトの爆弾には気をつけなよ」
そう言って階段を登ってる最中も、笑いながらエドワードさんは人を殺しまくっていて思わず苦笑いしてしまった。
「ーよそ見してんじゃねーぞおおお、…おぉぉ」
殺気丸出し、いやバカ丸出しのやつが後ろからナイフで刺そうとしてきたが私は目をくれずにナイフを奪い喉にぶっさす。
「学習しなよ、人を殺す時にそんな意気込んだら大抵やられるんだよ。来世で役立てろ…よっと!」
前からまた敵の集団が来ていたので、私は喉のナイフを抜いてから集団に投げる。
少し怯んだうちに集団の中心部にまで入り込み、中から崩す。
上からの発砲も敵を盾にして防いでいたが、少しすると上からは狙撃がやってこなくなる。
その代わり、爆弾のせいで敵が降ってきたり、家具の一部らしきものが降ってきたした。
あと40人ぐらいかな…。弾数も少ない…。
「タナトさん!爆弾余ってたらください」
「100,000ドルな。一括で払えよ」
高すぎだろ、とつっこんだ時には敵が爆発音と共に宙を待っていた。