第4章 殺し屋が執事になってみました
それから彼らは私の自室に案内してくれた。
「404号室だ、俺が403号だからうるさくすんなよ?」
私は返事をして、早速中に入る。
そこはメルロさんやクレナさんの部屋と同じくシンプルなお部屋だった。
それでもテーブルやイス、冷蔵庫、ベッドにクローゼットなど家具は一通り揃っていた。
「お風呂とトイレもある……」
冷蔵庫を開けると飲み水も入っていたし、タオルや歯ブラシまで揃っている。
私はホテルのようなその部屋に驚いといると、備え付けの電話が鳴った。
「はい、アオメです」
「ステラだ。10分後、飲み物とバスタオル、着替えを持って俺の部屋に集合だ」
そう伝えると一方的に電話を切ってきた。
私は慌てて冷蔵庫から飲み物、洗面台からタオルを持ってきた。
着替えってどこだ…?
私はなんとなくクローゼットを開けると
そこには燕尾服から普通の服、コートなどが揃っていた。
男性用の下着まであるし…
なんとなく分かっていたが目の前の現実にちょっと笑ってしまう。
男として生きるしかなさそうだ…
私はそう決心して部屋にあった紙袋の中に全て詰めて、403号室へ向かった。