• テキストサイズ

殺し屋が執事になってみました。【R18】

第12章 復讐の始まり


アオメside


私がトーンさんの部屋から出ると丁度廊下を歩いていたトーネルさんに出くわした。


「よっ、お疲れさん!今回の任務も活躍したようだな。夕食の時ビックリしたぞ」


「お疲れ様です!まさかあんな血まみれになるとは思ってませんでした。今からもう寝るんですか?」


その問いに彼は頷く。
昼頃あんなことをしたばかりだから気まずさは否めない。


「ごゆっくり休んでくださいね。明日も頑張りましょう!」



早々に別れようとして彼が来た方向とは真逆に歩き出す。


さすがにバレないためとは言え、あんなことしたのはまずかったかな。


なんて考えている時だった_____。

急に右腕を掴まれたと思ったら、後頭部を抑えられてそのままキスをされた。


「ーんっ、んぅぅっ……んんっ!!……」


キスも段々濃厚になっていき、頭が白くなっていく。


さっき私が攻めた時と同じようにしてるっ…


息がお互い苦しくなり一瞬だけ離れるが、すぐに彼はまた顔を近づけてきた。


「だ、誰か、来ちゃいます…トーネッ、んぅっ…」


話してる途中にも関わらず、彼は私を壁に押し付けてまたしても激しいキスをしてきた。

しかしこのままだとうっかり流されて部屋にお持ち帰りされる、なんてこともありえてしまう。


私はお昼頃にやったのと同じように彼の身体をグルンと回して、いわゆる壁ドン返しをした。


私の方が背が低いから少し攻めづらいが、なんとか彼の弱いところを探しだして攻め続けた。


「はぁはぁ…いきなりどうしたんですかっ?」


彼の目がだいぶトロンとしてきたのをみはかって私は口を離す。なんだかひどく体力を失った。



「…俺、お前が好きだ。男同士だけど、でもっ「トーネルさんっ!」


清々しいほど直な告白をしてきた彼の口に指を当てた。


「俺はいろんな人から恨まれているのでいつも狙われています。だからいつ死んでもいいようにしてたいんです。

もし死んだ時、想ってくれていた人を傷つけたくはないんです。

何が起こるか分かりません。もしかしたら俺とあなたは戦うかもしれないんですから…」


自分でも都合の良い言い訳だとは思っている。
でもこうでもしないと、作戦を決行した時に彼をひどく傷つけてしまうのだ。



/ 223ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp