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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第12章 復讐の始まり


まるでホテルのような内装で驚いていたら、大きな部屋に連れてこられた。


中には何人もの強そうな男が殺気を出しながら私をジロジロと見て来た。


「これから入会するにあたり相応しいかの試験をする。試験内容はこの俺と闘い、どちらかが「降参」というまでだ。使えるのは短剣のみ。いいな?」

と言って私に短剣を投げてくれた。


「分かりました」と返事をすると周りの奴らが私を冷やかし始める。




「おいおい、降参って言う前に殺されるんじゃないかー?」

「いやいや、殺される前に逃げるさ!その為の窓があるんだ」



スキンヘッドもなかなかの自信家のようで余裕そうに冷やかしに混ざっていた。

これは一度わからせた方が効果がありそうだ。



「さぁ、こいよ!スペルタール卒っ…ゔぅっ」

相手が話し始めた瞬間、私は短刀を頭スレッスレに投げる。


「あ、すみません。まだ始まってませんでした?」


相手が呆然としてる間に短剣を回収して、また構える。

スキンヘッドの頭に血管が浮き上がっているので相当お怒りのようだ。


「こ、このクソガキがぁぁぁぁっ!!」


相手はお粗末な動きで剣を振るので、私は余裕で避けつつ相手の服を破る。


あー、次の一振りでパンツ破けちゃいそうだな。


その想像をしたらうっかり笑ってしまった。


「なに笑ってんだよっ!!調子に乗るなぁ!」


大振りに短剣を振りかざした一瞬の内に私は短剣で素早く切り、離れる。


次の瞬間、彼の下半身の服、お腹あたり、袖の服が全て床に破れ落ちた。


彼の格好は女の人が着るようなビキニ姿、下半身は靴と靴下だけだ。


しばらくの間沈黙が流れた後に、部屋は笑いで溢れる。

スキンヘッドの男は下半身を隠しながら小さな声で「こ、降参だ////」と言っていた。



スキンヘッドが着替えに行くと、私の前に先ほどの道案内してくれた男が出て来た。


「やるな、ラリー ストラグス。お前を幹部の所へ連れて行く。来い」


そう言われ、私は大人しく彼について行く。

そして部屋を出た途端、その男は饒舌になった。


「いやぁ、お前絶対に逃げると思ってたのに…あんな強かったんだな。スペルタール卒業ってのも本当の話か?」


その問いに「はい」と答えると彼は思いっきり笑った。



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