第10章 突然の別れ
「と、とにかくこの人数を相手できません。彼らはプロの殺し屋です。撤退するしか…」
そう言った瞬間、またしても発砲音が響く。
それも何度も、何度も、何度も。
「ステラじゃない⁉︎どこかに隠れてたんだよ」
そう言って次はクレナが扉を開けた。
20人が広間を動き回るたった1人の影に発泡している。
…!!あ、あれはステラじゃない、ミカゲだ。
「クレナ、ミカゲを部屋から出させますよ!そして倒れてる人の顔を確認します。
勝たなくていい、殺さなくていいので殺されないでください!」
「了解、倒れてる人の確認頼んだよ」
そう言って飛び出したクレナを援護しつつ、真ん中へとダッシュした。
が、他の人に狙いを定められて避けるので精一杯すぎて確認して出来ない。
でも見れば見るほどステラに似てる。
「メルロ、次援護する!その間にっ!」
ミカゲは扉の方にまで行けたようなので、クレナがこちらに向かってきた。
タイミングを合わせて私も駆け寄った。
クレナが引き寄せてる間に顔を隠してる髪の毛を避ける。
それは見馴れた、仲間の亡骸だった。
「ス、ステラァァ!「メルロさんっっっっ!」
名前を呼ばれて前を向いた瞬間、目の前でミカが撃たれて崩れた。
「メルロッ、早くしろっ!」
その声で私は弾を避けながら、ミカゲを抱えて広間、屋敷を出た。
後ろを見ても追ってはきてないようなので、私達は1度静かな路地裏にへと入った。
「ミカゲ、しっかりしろ!目を瞑るな!」
致命傷は逃れたものの、損傷があまりにも酷すぎる。
その後、私達はミカをいつもお世話になってる病院へと連れて行った。