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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第10章 突然の別れ


メルロside


「それでは私たちも屋敷に戻りましょうか。またミカゲなどについてもご連絡いたします」


「分かりました。お二人とも気をつけてくださいね。あとこれ、キングダム商会についてまとめておきました。使ってください」



そう言って渡された書類をカバンの中にしまい、私たちはアオメさんの家を出た。



「なんだかまだ信じられませんね…」


「そう、だね…。ステラが死んだなんて」



あれは本当に予期せぬ事だった。



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「俺が広間を片付けるから他の部分をみんなはやってくれ。終わり次第、こっちを手伝ってくれ」


そう言って大きな屋敷に私達は忍び込んだ。


いつも通りに任務を行おうとしていたが、それは無理だということにはすぐに気づく。

相手をしていた執事がとても強く手馴れていた。


ただの執事ではない、殺し屋だ…!


私も全力を尽くし、3人ほど倒した瞬間____。




ーパァァンッ…パンッ、パンッ



やけに響いて聞こえた連続する発砲音。



残りの何人かも殺したあと、すぐに広間の方にへと駆け寄った。



「メルロ!そっちは…⁉︎」

「クレナ、こっちは終わりましたが…」


途中クレナに会い、合流してから広間の扉を開いた。


は?…なんですか、これ…⁉︎


そう思った瞬間、また銃が発砲されたので慌てて扉を閉めた。



「て、敵の数は約20、部屋を囲むように居ます。真ん中には標的と3人の護衛。

そして…倒れている人が1人居ました」


「うん、確認した。…ステラ、見えた?」


私はその問いに首を振る。何故かステラの姿が確認できなかった。

最悪の結末、不安が頭をよぎる。

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