第10章 突然の別れ
メルロside
「それでは私たちも屋敷に戻りましょうか。またミカゲなどについてもご連絡いたします」
「分かりました。お二人とも気をつけてくださいね。あとこれ、キングダム商会についてまとめておきました。使ってください」
そう言って渡された書類をカバンの中にしまい、私たちはアオメさんの家を出た。
「なんだかまだ信じられませんね…」
「そう、だね…。ステラが死んだなんて」
あれは本当に予期せぬ事だった。
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「俺が広間を片付けるから他の部分をみんなはやってくれ。終わり次第、こっちを手伝ってくれ」
そう言って大きな屋敷に私達は忍び込んだ。
いつも通りに任務を行おうとしていたが、それは無理だということにはすぐに気づく。
相手をしていた執事がとても強く手馴れていた。
ただの執事ではない、殺し屋だ…!
私も全力を尽くし、3人ほど倒した瞬間____。
ーパァァンッ…パンッ、パンッ
やけに響いて聞こえた連続する発砲音。
残りの何人かも殺したあと、すぐに広間の方にへと駆け寄った。
「メルロ!そっちは…⁉︎」
「クレナ、こっちは終わりましたが…」
途中クレナに会い、合流してから広間の扉を開いた。
は?…なんですか、これ…⁉︎
そう思った瞬間、また銃が発砲されたので慌てて扉を閉めた。
「て、敵の数は約20、部屋を囲むように居ます。真ん中には標的と3人の護衛。
そして…倒れている人が1人居ました」
「うん、確認した。…ステラ、見えた?」
私はその問いに首を振る。何故かステラの姿が確認できなかった。
最悪の結末、不安が頭をよぎる。