第10章 突然の別れ
朝日が私の顔を照らし、その明かりで私は目を覚ます。
左右を見ると、クレナさんもメルロさんもまだ静かにスヤスヤと眠っていた。
2人とも涙の跡がある…そうだよな、長年一緒にいた仲間だったもんな。
そんな2人を起こさぬよう、ベッドから出た私は朝ごはんの支度を始め…ようとした。
やばい、この死体忘れてた…。作戦立てに夢中になってた…。
面倒くさいが死体が見てる中食べる朝ごはんもどうかと思ったので、死後硬直した重い死体を担いで私は外に出た。
「おい、見ろよあれ」
「朝っぱらからお盛んなことで……」
なんて路地裏の連中にさえ、言われてしまった。
くっ、さすがにこれは悪目立ちしすぎだな…
なんて後悔しつつ、私は死体解体屋の所へ向かった。
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やる事を終えた私は朝ごはんを作り、2人を起こした。
「おはようございます、朝ごはんできましたよ」
2人ともお疲れの様で、特にメルロさんは低血圧のせいですこたま寝起きが悪かった。
「おはよ…あれ、死体どっか消えたね」
「さっき解体屋持っていきましたよ。さ、食べましょう」
そんな感じで私たちは朝ごはんを食べる。
どっかで聞いたけど、どんなに悲しくてもお腹は減るもんだな、なんて思っていた。