第10章 突然の別れ
そう言うステラさんは眉毛を八の字にした。
「ダメですよ、アサシンがそんなこと言ったら。私たちの仕事はそういうものですから。
たまにはそっちの依頼手助けするので…」
「私はステラさんたちのこと嫌いじゃありません。でも私にはやっぱり団体戦は向かないようです」
そんな感じで最後は笑いながら握手をして私たちは別れた。
「俺はお前は父親とは違うと信じる。でもお前を傷つけたのには変わりない。アオメ、ごめん」
「確かに私は父親とは違いますよ。父は…私が孤児院へ行く理由を作った。私の家族全員を殺した、意味もなく。
でもステラさんが信じてくれたならそれだけでいいです。ミカの事もお願いしますね」
そうして私は路地裏を去っていくステラさんの後ろ姿に手を振った。
ーそれが彼を見る最後の時だった。
3日後____。
「ステラが…死んだ。殺されたよ」
急に家にやってきたクレナさんとメルロさんを家にあげた途端、こう言いだした。
「ステラさんが…⁉︎いやいや、だってステラさんはそう簡単にやられる人ではないじゃないですか‼︎」
私は「冗談でーす」という言葉を求めたが、代わりにメルロさんが取り出したのは血のついたステラさんの懐中時計だった。
「依頼中、別々で動いていたのですが銃声が連続で聞こえたので側に行くと敵のそばで動かなくなった彼がいました…。死体の回収も…」
そんな…せっかく疑いも晴れて、また仲良くなれたはずだったのに。
「ステラ、アオメと仲直りできて嬉しかったって…「私はそんな言葉聞きたくないっ!」
ステラさんの口から聞きたかった。
死亡フラグみたいなそんな言葉嫌だ。
「ミカも死んだんですか…?」
「まだ…死んでないです。でも大怪我を負っていて意識不明の重体です」
「っっそんな!ミカまで……」
一体彼らは何に喧嘩を売ったのだろう。