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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第10章 突然の別れ


「この依頼内容だと、この服代よりもはるかに高いんだけど?」

「むっかし馴染みだろ〜〜!なっ?」


なんて調子良く、肩を抱いてくるので私も笑いながら了承した。


「アオメが復活したこと、ばらまいといて」


去り際にそう言って私は家へと戻った。







だいぶ道具も揃ったので依頼を承ることにした私は早速1件目に取り掛かっていた。


「お、おまえっ⁉︎まだ生きてっ…ゔぅっ」

「私の話はいいんだよ。ところであのお店の優しい店主に恨み買うって何したの?万引き?」


なんて聞き返した時、それは既に死んでいた。


「弱っちいなぁ…。つまんなっ」

「ーまぁ、そう死んだ奴に当たってくれるな」


動かなくなったやつの腹に足を乗っけた途端、角からあの店主が出てきた。


「ねぇ、こいつ何したの?」

「お前が人に引っかかるなんて珍しいな?依頼サンキューな」


そう言って店主は死体を担いでまた消えて行く。

ま、いいや。次だ次。


そんな感じで朝早くから、夜遅くまで殺しに染まった私が帰ろうとした時には血まみれになっていた。


やっと家周辺に近づいた時、私の家の前には人影があった。

最初は依頼主かと思っていたが、なぜか家の前から動かない。それにこの辺に明かりはないから顔も見えない。


「あの、なんか用が?…っと、なんだ」


怪しいやつなら殺せばいいかと思い、銃を構えながら近づいたらそれはステラさんだった。


「久しぶりだな。急に悪かったよ…」

「お久しぶりです。…入って行きますか?」


何かを話したそうだったので、私は家の中へと招き入れる。

「そこ座っててください。着替えてきますので」


明かりをつけて、改めて私を見たステラさんはほんの少しだけ険しい顔を見せた。


着替え終わり、紅茶を用意した私はステラさんの正面に座る。



「いきなり来て、どうされました?」

「ーお前を疑って悪かった」


話を切り出した途端、彼は深く頭を下げた。それを慌てて起こす。


「気にしなくていいですよ。しょうがないことですし…それに私も情報集めてるので何かあったらそちらに報告します」


「ありがとう。こっちに戻る気はないのか?ミカゲもクレナも…俺も寂しい。

それにまた依頼始めたんだろう?もし何かあった時、助けに行けなくて死なれるのは…」





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