第8章 忍び寄る恐怖と出会い
○月○日
はじめてにっきをかいた。きょうは疲れた。
○月○日
はじめて短剣をつかった。かるかった。
最初の方はまだ上手に書けない字で頑張って書いてる様子が伺えた。
私はそのまま、自分とミカがあった頃の日記を見る。
○月○日
とても強い女の子がいた。綺麗だった。
○月○日
女の子の名前はアオメ。僕と同い年だけど僕よりも早くここに来てるから先輩だ。
○月○日
訓練のパートナーがアオメになった。
とても仲良くなった。可愛い。好き。
恥ずかしいことを惜しみなく書いていて読んでるこっちが恥ずかしい。
○月○日
初めて人を殺した。殺すまでは怖かったけど以外と楽しかった。
○月○日
お姉ちゃんと初めて任務を請け負った。
任務は完璧だった。お姉ちゃんも笑ってた。
○月○日
知らない人たちが僕らを襲ってきた。
殺されそうになった時、お姉ちゃんが庇っ………
ん?ここなんて書いてたんだろ?
右目を失った日の日記は途中で紙がぐしゃぐしゃでおまけにぼやけてる。