第8章 忍び寄る恐怖と出会い
彼の吐息が顔にかかる度になんだか火照ってきて私はぎゅっと目を瞑る。
「…お姉ちゃん、変わらないな。恥ずかしくなると涙溜めて目を瞑るの。
お姉ちゃん、さっきは人を庇うのは僕のが最初で最後って言ったくせに、人質のこと庇ったじゃん。
嘘ついたから罰ゲームね?」
そう言った声が聞こえると、彼の手が膝からだんだん上へと足をなぞっていく。
それと同時進行で私の唇は彼の唇をもって塞がれた。
何度も角度を変えて、たくさんの唾液が口の中を行き交う。
「….んっ、ふっ…///」
声を漏らすとミカは満足そうに微笑みながら口を離す。
うまく飲み込めなかった唾液が口の端から垂れてるのを気にせず、私はポッーとする。
「ほんっとに変わらないね?薬と痛みのら耐性はつけれたくせに快感の耐性はまるでない。むしろ敏感だもんね?」
意地悪な笑顔を浮かべながら私の胸を優しく優しく揉んでくる。