第8章 忍び寄る恐怖と出会い
ようやく最後の1人を追い詰めた時、ミカが銃で撃たれそうになってるのに気づき、庇いに行ったら弾が右目に命中した。
なんとか命は落とさずに済んだが、右側が死角となっていた私にはその後の訓練がキツかった。
「そうね。自分の命を投げ出して人を庇うのはあれが最初で最後かな」
私がそう言うとまたミカは私に近づいてきた、そして私のマグカップを取り上げてから私を抱っこする。
「ちょ、恥ずかしいからやめてよ!歩くから」
私がそう言っても口を開かずに廊下を歩く。
私がようやく下された場所はとてもフカフカのベッド。
「ミカ…?一体、何をするの…?」
私は起きながらそう言うと、ミカは部屋の鍵を掛けた。
「お姉ちゃんが悪いんだよ?僕を嫉妬させるようなこと言うから」
そう言った彼はどこからともなく出した紐で私の両手をベットの柵に縛り付けた。
「解いてっ!こんなの…恥ずかしいから///」
身体をよじってもがくが手首が痛むだけだ。
そうこうしてるうちにミカもベッドに乗ってきて、私の顔との差が3㎝ほどまで顔を寄せてきた。