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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第8章 忍び寄る恐怖と出会い


「青、色の宝石……。まさか…」



眼帯を手に持ったまま彼は私の顔をまじまじと見て、急に狼狽えた。



「君って…アルトなの?」



久しぶりに呼ばれた名に驚く。
その名を知ってるものはこの世にたった2人だけだ。



「なぜそれを知って…「ミカゲだよ!お姉ちゃん!」



ミカゲ…と頭の中で検索をかけるまでもなくすぐに分かった。


スペルタールで私のことを慕ってくれていた弟の様な存在の彼。



まさかこんな再会をするとは思わなかった。




「まだ生きてたんだ!良かった!ま、お姉ちゃんが死ぬはずないもんね〜」



1人で嬉しそうに騒ぐミカゲはすっかり変わってしまった。

私より肩幅も小さければ、身長も小さかった彼は見事に大人の男に育っていた。



「だからあんなに強かったのか…。なんかもう満足しちゃったし、お姉ちゃんと昔話がしたいな。


だから…君はもう要らないや〜」



無邪気にそう言いながらコルトさんにミカゲは銃を向けていた。



「ミカ、待って!その人はダメ、仲間なの!」



私は考える前に叫んでいた。








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