第8章 忍び寄る恐怖と出会い
いつの間にあんな楽しい日が当たり前になっていたのだろう。
「私って…幸せものだな〜」
何て言いながら私はそのまま目を閉じて、明日の移動へ向けて早く寝た。
2日目の移動では襲われることなく無事に宿に到着することができた。
「いよいよ明日ですね〜。なんだか緊張してきました」
「アオメさんなら大丈夫ですよ。ちょっと忍び込んで女の子をさらうだけですから」
という感じで和やかに晩飯を食べていた。
「にしても昨日は迷惑をかけたね。
ソーリー?アオメ、コルト」
「すみません。僕も寝てしまって…」
今日の移動中もたくさん謝られたのに、いまだに彼らは眉毛を八の字にしている。
「本当に大丈夫ですよ。4人起きてても、今と現状は何1つ変わりませんし。
とにかくら明日、失敗しなければ大丈夫です!」
私が宥めると彼らの眉毛もいくらか上がったようだ。
「明日に備えてお開きにしましょう。出発は5時で、玄関に集合です。どうか、気を引き締めて。
それではおやすみなさい」
コルトさんの言葉で私たちは席を立ち、各自部屋に戻って行った。
今日も早く寝るとするか…。
お風呂を上がりベットに入った私は照明を消した。