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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第3章 怪しい依頼にはご用心⁉︎


「とても美味しいです、ほのかな苦味は隠し味ですか?」



私がそう聞くとメルロさんはクスリと笑って、満足そうに拍手した。


「やはり気づいておられましたか…。

お見事ですね、致死量の毒を盛って居りましたが耐性があるのですね?」



メルロさんはどうやら私を見定めていたようだ。


彼が言った通り、私には毒の耐性がある。だからこのくらいの量はどうってことない。


それからも私は毒入りの朝食を頂き、最後に水を飲むことした。


透明で無臭、外見は明らかに水だ。



「どうされました?グイッといってください?」



にこやかに微笑んだ彼はとても嬉しそうだ。これにもきっと毒が入っているのだろう。


私は見せつけるようにそれを一気飲みして見せた。




こ、これは……まさか………










「ただの水じゃんかよぉぉぉぉ泣」



構えた私が馬鹿だった。

メルロさんも燕尾服の男も爆笑している。



「アオメさん、ナイスリアクションです!

私は気に入りましたよ、合格ですね」



メルロさんはそう言うと、男は私に次の部屋に行くよう指示してきた。



とんだ赤っ恥をかいた私は廊下を歩いている途中、何度も後ろを見る。


未だに燕尾服の男が爆笑しているのだ。




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