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殺し屋が執事になってみました。【R18】

第8章 忍び寄る恐怖と出会い


「それはひどいんじゃない、せっかく教えてあげたのに…」


余裕そうに服の裾を翻しながら馬車から飛び降りてきたので、すかさず間合いを取る。



「コルトさん、出てこないでっ!」



その際に馬車からこちらを覗く彼が見えたので、私はそう言う。



「そのフード取ってくれなきゃ顔が見えないなぁ、声的には女の子だよね?」


「そっちこそ仮面かぶってるでしょ、お互い様よ!」




なんて会話をしながら私達は接近戦になった。


激しい攻防戦を繰り広げながら、何か1つでも相手の情報を掴もうとする。



残念ながら顔は見えないが、こいつは相当強いみたいだ。

一瞬でも隙を作れば殺られる。



「君結構やるね?でも僕、時間がないんだ」



なにか決め技でも出してくると思って私は構えたが、高く飛んだ彼はそのままどっか行ってしまった。



「あっ…そっちか…」



なんだか拍子抜けしてしまい、変なため息をしながら私は馬車に向かった。





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