第7章 ステラさんの過去
「これマスターのな。もう起きてるはずだから持ってってくれ」
私は朝食を受け取ってマスターの部屋へ向かった。
「おはようございます、マスター。
お着替えお手伝い致しますね」
マスターは言ってた通りもう起きていたが、起きたばっかりのようだ。
「明日の準備は出来ているのか?」
「はい、出来てますよ」
明日の作戦を話しつつ、着替えが終わると朝食を召し上がって頂いてる間に部屋の掃除を軽くする。
「ステラ達はどうしたんだ?」
「…昨日、遅くまで働いていたのでまだ休んでもらってます」
そうか…と言ったマスターは少し微笑んでいる。
まぁ、バレてないからいいだろう。
すべての事が終わったので私は部屋を出ようとする。
「失礼しま…「アオメ」
頭を下げてたら急に名前を呼ばれたので顔を上げる。
「お前が来てから彼奴らは楽しそうだ。
ま、前から能天気なやつだったがな」
そう言いながら私の肩を叩き、部屋を出て行った。
これは執事としても、ルータスの一員としても認められたのだろうか。
だとしたら光栄極まりない。
私は幸せな気分で仕事をした。