第7章 ステラさんの過去
いつもの目覚ましで目を覚ます。
なんで3人がっ⁉︎あっ、そうだった…
昨夜のことを思い出しながら体を起こすと、ソファで寝たからか体が軋んだ。
「起きてくださーい!仕事ですよ!」
ゆさゆさと3人の体を揺らすが、全く起きてくれない。
しかも、ほんのりお酒の匂いがする。
これは絶対二日酔いコースだな…
「よしっ、ここは恩を貸すかっ!」
私は急いで燕尾服に袖を通し、身支度を整えてから屋敷の点検から始めた。
蝋燭の火がゆらゆらと揺れるなか、カツンカツンと屋敷に足音が響く。
壁紙も剥がれてないし、床に傷もなし…
1Fはパーティーホールが主で、沢山の部屋があるがほとんど入ったことはない。ちなみにそのなかに私が監禁されてた部屋もある。
2Fはあまり行ったことがないが、広い部屋が沢山あったはずだがほとんど使われていない。
3Fと4Fは私達、屋敷で働く従業員の部屋が主だが、4Fの1番奥には隠し扉がありマスターの部屋だ。
ラストはキッチン…朝ごはんなにかな…