第2章 月饗祭
「じゃあ決まりね!」
数時間話し合ってたどり着いたのはサツマイモの豚汁であった。
「じゃあ明日から材料探しと試作ね。授業の時間教えて。それ以外にはなるべく予定を入れないでほしいの。」
「あの、サポートって俺だけですか?」
第1席の料理に客が集まらないわけがない。
2人でそれを裁くのはなかなか大変だろう。
「もちろん他の人に作ったり売ったりは手伝ってもらうわ。でもレシピは自分で考えたくて・・・。ほんとはレシピは全部自分で考えて当日の手伝いだけやってもらおうと思っていたんだけど・・・」
「?じゃあなんで、、」
「前にも言ったでしょ?私四宮君のお料理好きなのよ。」
「!」
思いがけず赤面してしまった。
「あはは。照れてるの?でもほんとよ。期待してるからね。」
そういって俺の頭をなでるさん。
なんだか子ども扱いされているようで嫌だった。
まるで恋愛対象にされていないようで、、
「うるせえ。子ども扱いすんな、、」
「こ、こら!敬語使いなさい!」
「もう絶対使ってやんねぇ!誰がなんかに敬語使うか!!」
「さ・ん!!」
同じラインに立ちたくて、
生意気な後輩だと思われても、
俺にはそうやって抵抗するしかわからなかった。