第2章 月饗祭
From 四宮小次郎
件名 無題
__________________________
スタジエール全て終わりました。
簡素なメールを受け取り、返信する。
from
件名 Re:
__________________________
お疲れさま!
早速だけど月饗祭の話をしたいから
直近でいつがいいか教えてください。
~~~~翌日~~~~
「ごめんね。おつかれのとこ。スタジエどうだった?」
「いろいろいい経験ができました。今ならさんと食戟やって勝てるかもっすね」
「言ったな!まあでも組む分には嬉しい限りね。まだ全然決まっていないんだけど作りたいものとかある?あ、月饗祭については大丈夫?」
「大体は知ってます。さんはレストランをオープンですか?1席ですし、、、」
「んー、どうしよ。でもいろんな人がいるからあんまり敷居が高いのはちょっとなぁ・・・。500円以内で食べれそうなやつがいいかしらね。」
「やすっ!!!」
第1席なのにこんなんでいいのかこの人、、
高級レストランを開いても十二分に客足は見込めるだろうに、、
「そういう手軽に食べれるものだと、まあ学園祭といえば焼きそばとか、、?いや、タコ焼き・・・は作るのに時間がかかるし、、う~ん」
「旬の食材を使ってとか。さん得意な料理の分野は?あ、俺はフレンチっす。」
「私、これと言って得意料理はないんだけど・・・。創作料理は好きよ。作るのが楽しいから。よく失敗するけど・・・」
「失敗?なんかイメージと違いますね。最年少1席って聞いたからもっと天才って感じだと思ってました。」
「失敗くらいするよ。人間だもの。1席になったのも結構たまたまなのよね。食戟を挑まれたから、私が勝ったら1席を譲ってほしいって頼んだら了承してくれたのよ。負けると思わなかったのね。」
「さんが負けたらどうなってたんですか?」
「あー、いや、それはおいておこう。」
「?」
きになるけど、あまり言いたくないのか?
それに謙遜しているけど、多分当時の1席相手にもやれる自信があったんだろうなぁ。
努力もきっとあるんだろうけど、才能も少なからずあるんだろう。