第3章 仮面の裏◻︎
「俺、はやく京治さんの女見たいっすよ〜」
「今まで何人も見てきただろ」
「お別れ目的で来るの迷惑なんすよ?!」
スガワラさんが今言った通り、俺は女と体のみの関係ができたらヤることはヤってすぐに手放す。
手放すときはここのバーに来て一緒に飲む。
サヨナラのカクテルとね
俺に寄り添ってくる女はみんな体目当て、顔目当てと言ってもいい
だからこっちだってオモチャのように俺のシナリオ通りにする。
その度にドロドロと心が汚れていく
「どうせ俺の人生はこんなもんなんだよ」
自分で言ったものの、現役高校生がこんな渋いこと言うか…
「人生なんてそんなもんすよ!俺だって色々ありすぎてパンクしたまま生きてますよ!!」
「俺は……」
言葉が濁る。これは口にしていい言葉なのか、いやダメなんだろう
自分で分かっていて考えてしまう。
中途半端な人間になったもんだ