第3章 仮面の裏◻︎
「あー吸いたくなってきた」
一回道を踏み外してるから煙草やら酒やらは常識になっている
依存はしてないけれど部活中、休憩中は無性に吸いたくなることが多い
さすがに学校では吸えないから家でしか吸えない
「おっ、あかーし発見〜!」
見つかった
「自主練始めるんですか?」
「おー!早くトス上げてくれよ赤葦!」
「分かりましたから裾引っ張らないでください。伸びます」
こんなにバレー熱心で純粋な人達に俺はヤクザです。組の末裔です。なんて言ったらどうなるだろうか
からかわれる
心配される
非難される…
きっと俺から離れていくのは違いない
別にそんなことはどうだっていい
むしろ離れていってくれた方が俺的には助かる
まあ、口が裂けても言わないけれど