第3章 ジャン 最初で最期の告白
ジャン「ミカサの髪って綺麗だと思わねぇか、シャロン?」
時は夕食、私の隣には幼馴染のジャン・キルシュタインがいる
そして私の気持ちも知らないくせにミカサの事ばかり話してくる
シャロン「そうだね。うらやましい位だね」
ジャン「お前、普通の茶髪だもんな」
そう言ってゲラゲラと笑うジャン
私だってジャンが好きな黒髪に生まれたかった
ミカサがうらやましい
私達…というかジャンの話題の人物、ミカサ・アッカーマンはエレンといちゃいちゃ(本人達の自覚はない)している
私とジャンはあんな事できるような仲ではないと思っている
シャロン「歴代の中でも逸材…か」
ジャン「強い所もいいよなぁ~……」
そう言ってミカサを見つめるジャンの目はどちらかと言うと乙女の瞳に近かった
シャロン「ジャン、その目気持ち悪い」
ジャン「なっなんだよ!!別に俺がどんな目してたっていいだろ!!?」
コニー「確かに気持ちわりぃ」
ジャン「コニーまでなんだよ!?」
コニーは馬鹿だがとても優しい
私がジャンに恋心を抱いている事を知ってるが、誰にも話さないでいてくれている良き相談相手(?)だ
…たまに素っ頓狂な返答がくるがそこは気にしないでおこう
ジャン「お前だっていつもエレンの事見てるだろ!?」
シャロン「へ?別に見てないけど」
いつ、どうやったらそう見えるのか詳しく教えてほしい
私はエレンの隣にいるミカサを見てうらやましく思っているだけだ
マルコ「まぁまぁ…二人共落ち着きなよ、僕とジャンは憲兵団、シャロンは駐屯兵団に行くんだっけ?」
シャロン「まだ決めてない…」
ジャン「何を迷う必要があるんだ?安全な方を取るのが得策だと思うけどな…まぁ俺は憲兵団いくけどな!お前と違って10位以内に入ったからよ!」
ドスッ
思い切り脇腹に肘を入れたため、彼は床で悶えていた
シャロン「11位と6位に大した差は無いもん!煩悩馬面!!」
そう叫ぶと周りの同期達がわいわいと叫び始めた