第11章 ジャン 嫌よ嫌よも好きのうち
シャロン「素直に…ねぇ」
時は経ち夜
寄宿舎のベッドの上で枕を抱きしめながら考えていた
ハンナやフランツの様に気持ちが伝え合えるような関係だったら…と思うと溜息しか出てこない
シャロン「ユミルゥ~…私どうすればいいかな」
ユミル「アタシが知るわけねぇだろ…明日また頑張ってみろよ」
シャロン「上手く言える自信ないよ…うわぁぁあ!!私の馬鹿ぁぁ!!!」
クリスタ「きっとうまくいくよ!私達応援してるから!!」
天使の笑顔に癒されながら私の意識はとんだ
朝になり、立体機動の訓練が終わると彼奴がまたやって来た
ジャン「お前昨日より調子悪くねぇか?あ、俺がもっと上手くなっただけだなハハハッ」
よし…今度こそ…
今度こそ褒めるぞ…
シャロン「そうだね、立体機動はジャンが一番だもんねー!今度教えてよ」
遠目に見えるクリスタ達は嬉しそうにガッツポーズをしている
これでうまく行っただろうか
ジャン「…お前大丈夫か?熱でもあるんじゃねーの?…でも馬鹿は風邪ひかねぇんだっけ…じゃあ風邪じゃねーな!」
ピキ…
シャロン「せっかく褒めたのに…ジャンなんか大っ嫌いだぁぁああ!!!」
ジャン「は!?え、おい!!」
ジャン「悪かったって!」
シャロン「知らない!!馬は馬小屋行ってなよ!」
ジャン「人が謝ってんのにそりゃねぇだろ!?」
ぎゃーぎゃー
二人が素直になるのは少し後のお話