第11章 ジャン 嫌よ嫌よも好きのうち
ジャン「今日は俺の方が早かったな!」
シャロン「私の方が外周早かったし!」
ジャン「実際は立体機動の方が重要なんだよ!!」
シャロン「基礎が大事なのよ基礎が!!」
ぎゃーぎゃーと騒ぐこの二人
片方はジャン・キルシュタイン
彼は立体機動の理解が深く、扱いに関してはトップクラス
もう片方はシャロン・ファルム
彼女は斬撃に秀でており、斬撃進入角度などにおいてはトップクラス
そこだけ聞くと二人がコンビを組めば巨人との戦闘に置いてとても有利になると思えるだろう
だが現実そう簡単に行くものではない
シャロン「ろくに斬撃もできない奴が偉そうに立体機動とか語るんじゃないわよ!!」
ジャン「立体機動は斬撃の基礎だ!できなきゃ意味ねぇだろ?そんな事もわかんねぇのかよ」
シャロン「斬撃は巨人討伐唯一の方法よ?斬撃ができなきゃ殺せるモンも殺せないわ!そんな事もわからないなんて馬鹿じゃないの?」
見ての通り仲がとても悪い
いや少し違う
私はジャンの事が好きだ
だけど正直に褒められない
ジャン「あぁ~!もうお前と話すとロクな事ねぇよ…ったく……」
シャロン「フンッ………あぁぁぁあ!またやっちゃった……」
エレン「また喧嘩してたなお前等」
シャロン「好きで喧嘩してる訳じゃないもん…」
後悔の念に浸っていると相談役のエレンが苦笑しながら歩いてきた
エレン「なんでお前等そんなに口喧嘩になるんだ?もっと素直に話せばいいじゃねーか」