第8章 アルミン いつの日かの約束
シャロン「な…!?」
彼等にやらせたのは奇行種だったらしい
失敗だ
Aが体を掴まれ口に運ばれようとしていた
シャロン「私の部下に触るなぁあああ!!」
指を切り落としAを救出した
そのままうなじに回り、4体同時に削いだ
最後の1体を削ごうとしたときだ
バキッ
4体目の影に隠れていたらしい6体目が私の右足をあの憎たらしい顔で食いちぎった
シャロン「うわあああああ!!!」
A「嘘だ…班長が……!」
シャロン「逃げろ!!来るな!そのまま他の班と合流しろ!!!」
班員をやっとの思いで逃がしたはいいものの、右足はエレンでもない限り再生なんて不可能
絶望的だ
最期に彼の顔が見たかった
ザシュッ
アルミン「シャロン!!しっかりしろ!」
彼の顔が見えた気がした
「……!!……!!…シャロン!起きて!」
シャロン「んぅ……あれ?」
起きるといつもの部屋だった
そこにはスーツを着こなした彼の姿がいた
シャロン「あれ…?アルミン巨人は?」
アルミン「なに寝ぼけてんのほら遅刻したらリヴァイさんに怒られるよー!」
シャロン「それは不味い!!アルミン車準備してて!サンドイッチ作って着替えてくるから!!」
アルミン「待って」
シャロン「なぁに?」
ペロッと彼の顔がいっぱいに広がったかと思えば頬を舐められた
アルミン「泣いてる。怖い夢でも見た?」
シャロン「まぁ…うん。でもアルミンが助けてくれたのよ?」
アルミン「ははっ僕は夢でも君の王子様か」
シャロン「そーゆーこと!」
チュッとしかえしに唇を奪い、颯爽とキッチンへかけていく
早く会社に行かないと…リヴァイ部長に怒られる
パラッ
シャロン「ん?……これって…」
アルミン「シャロン~?早く~!!」
シャロン「今行く!!」
どこからともなく落ちてきた写真には
海を背景に兵士のような恰好をして嬉しそうに泣いている右足のない女の人と、それを支える男の人の姿が映っていた
夢が夢じゃなかったことは誰も知らない