第6章 コニー 俺の幼馴染 ネタバレ注意
ウォールローゼ南区、ラカゴ村
そこは街とは違い、森の中で狩りをし、野菜を育て生活している
村というだけあり、住人の数も少なく知らない人はいない
そんな村で生まれた俺は常に同い年の彼奴と張り合っていた
コニー「っしゃあ!!今日は俺の方が多く兎狩ったぞ!」
シャロン「兎狩るのは苦手なんだもん……どうやって狙ってるの?」
コニー「残念ながら俺は天才だからな。感覚でとしか言いようがない」
シャロン「ふふっそうだね、コニーは天才だもんね」
コニー「おう!!」
他の奴等に言っても相手にされない話でも此奴はちゃんと聞いて笑ってくれる
最初は機嫌取りたいだけかと思ってムカついてたけど今になっては一番の仲だ
シャロン「あ、お父さんただいま!!」
シャロン父「おう!また兎狩ってきたのか?コニーの方が多かっただろう?」
コニー「まぁ俺天才だからな!」
シャロン「そればっかり!私だってこの前より兎2羽も多く取れたんだから!おじさんも見てよ!」
コニー父「シャロンちゃんはどんどん上手くなるからなぁ~…コニーもそろそろ抜かされるんじゃねぇか?ハハハッ」
コニー「うっせぇ!!俺はその頃もっと上手くなってんだからな!!」
11歳になってからは2人で村の人達の肉を狩りに行くのが楽しみだった
壁は見た事ないけど、壁のせいで動物達の数が中々増えないから猟の日をちょっとずつ減らさなければいけないのが少しつまらない
シャロン母「まぁまぁこんなに狩ってきて…今日は皆で宴でもしようかしらね」
シャロン父「そうこなくっちゃ!今日は飲むぞお前等!」
シャロン「お父さんはいつも飲んでるじゃん!」
元々宴用の兎達だ
理由は簡単、俺が明日から訓練兵団に入団するからだ
ウォールマ…なんとかが壊れて、12歳になった奴等は皆兵士になるらしい
俺はもっと彼奴と一緒にいたかったけど、母ちゃん達を内地に行かせてやりたい気持ちもあった