第4章 アルミン 海
突然だが、僕には可愛い彼女がいる
シャロン「アールミン!!」
そう僕の名前を叫んで僕の胸に飛び込んでくる彼女
抱き着いて僕の顔を見てニコッと笑う
アルミン「ただいま、シャロン」
シャロン「会議おつかれさま!どうだった?」
先日、シャロンも僕も人生初の壁外に出た
ネス班長達が命を落とした
シャロンは班員全員を失ったらしい
アルミン「あー…うん。夕飯でも食べながら話そうか」
狙いは女型の巨人の生け捕り
多分女型は彼女だろう
どうやっておびき寄せるか…などの話が主な話題だった
どうしても彼女は信じたかった
だからこそ、疑わなければいけなかった
シャロン「アルミン、もう食堂だよ?」
アルミン「えっあ、ごめんごめん」
シャロン「変なアルミン」
そう言って鈴の音のように笑う彼女は僕が少し…いや相当落ち込んでいる事に気づいているんだろう
色々な思考を張り巡らしながら、二人で空いている席に座って普段と変わらない夕飯を食べ始めた
シャロン「班長達……もう会えないんだよね」
アルミン「え?」
サシャがまた食糧庫からパンを盗んだ、とか
コニーがまた話についていけてなかった、とか
クリスタがまた女神のような行動をしてライナーが顔赤くしていた、とか
そんな他愛もない話をしていたときだった
シャロン「もっと…仲良くしたかったなって思ってさ……」
僕も同じだ
もっと班長や先輩方に色々話したかった
教えてもらいたかった
シャロン「ごめんね!こんな辛気臭い話…食事中にする事じゃないねっ」
エヘヘッと寂しそうな笑顔で笑う
アルミン「大丈夫だよ、シャロン」
「僕が君の事、何があっても守るから」