第1章 足音と
私の狩り場の近くにリオたちは住んでいたから、
仕事の度に話したり、おやつを食べたりした。
リオは私より頭いいし、何よりリオにはアズサさんがいるから
私みたいにやらかさないだろうし。
それにリオを¨ジェイル¨って呼んでたよね、
キジマとかいうやばそうな捜査官。
誰だそれ。
………………いや。
知ってる、ような。
考えを巡らせるが、鼻に着く独房特有のいろんな臭いが邪魔をする。
意識ははっきりしなかった。
それからまた盗聴したが、
ぱたりと音は聞こえなくなってしまった。
でも出ていった気配は無いし、
.....バレたか?