第8章 FIVE
ー大倉sideー
何故か横山くんが運転する送迎車に乗ってる。
白元さんは、まだすばるくんちや。
「何でなん・・」
何であの2人が2人っきりなん?
それもすばるくんちやで。
すばるくんのテリトリー内や。
「な、横山くん」
「何?」
「明日すばるくんち迎え行って、白元さんも一緒におったらどないする?」
「・・・アホっ!変な想像すんな!!」
だって・・あの、すばるくんやで。
「裕ちん、その場合教えてや」
「えっ!俺は聞きたくない!
いてへんかったらいてへんって教えてや」
「じゃ、教えんかったらおったってわかるけどええんか?」
「・・それも嫌や・・・」
どっちやねん!と怒る横山くん。
だって、しゃーないやろ。
気になるんや・・
「・・なぁ、大倉はあずみさん好き?」
「えっ?!」
「何でそんな驚くねん」
「いや・・そう見えた?」
頷く2人。
好きなタイプな方だとは思う。
性格は気に入ってるし、一緒にいても気を使わんでええし・・
その・・可愛いと思うし・・・
眼鏡辞めて髪型変えて、メイクもちょい弄れば絶対にその辺の女より綺麗になると思うんや。
でもな、そのままでおって欲しい気持ちもある。
下手に男寄ってきたら困るねん。
って!困る時点であれやんなー。
「大倉?」
「・・好きにはならへん」
そう、好きにはならへんねん。
「大倉・・それってさ」
「マネージャーやで、1番あかんやろ。
それに・・」
白元さんは絶対答えてくれへん。
関ジャニのためなら汚れ仕事もやる人や。
そんな人が俺らを恋愛感情として見る事無いってわかってるんよ。
多分、悩んで答えを出してくれるんやろーけど絶対に受け入れてもらえない。
それに俺は、白元さんを悩ませたくない。