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俺らのマネは地味子さん。

第7章 FOUR






「「見たぞーーーっ・・・」」

「!!?」

ビクッと肩が揺れる。
振り返るとそこには、村上さんと横山さん。

「「聞いてたぞーーっ」」

壁の角から頭だけ出している2人。
こ、怖いです。

「えっと・・何の事でしょうか?!」

嘘が下手なのは重々承知している。
が、何を聞かれても言えない。

「・・・」
「・・・」

「・・・・」

へぇ?
何で黙ってるの・・!?

何も言わず近づいてくる2人。

な、な、何っっ!!?

思わず目を瞑るとポスンと、両肩に重みが伝わった。
見れば、それぞれ俺の肩に手を乗せていた。

「後は俺らに任せとけや」

「面倒だけど、あー言われたら黙ってられんわ」

「・・村上さん、横山さん」

「大丈夫や。
何回危機を脱出したと思ってんの?」

「そうそう、今更ガタツクわけねぇやん」

そう笑う2人が心強いと感じた。

「汚れるのが何や、こっちは関西人なんやで!」

「汚れてナンボ。
俺らは普通のアイドルと違ゃうねん」

俺、1人では何も出来なかったかもしれない。
このまま白元さんに全て任せていたかもしれない。

良かった。
本当に良かった。


「よし、まず飯のセッティングでもするか」

「ヤスは俺から言うからヒナは言ったらあかんで」

「何でや!?」

「ヒナから毎回ヤス断られてるやん」

2人はガヤガヤ騒ぎながら楽屋に戻って行く。
俺は、そんな2人の後を追った。

「あっ、山田は白元さん誘ってな」

「えっ?俺がですか?!」

当たり前やん!
と、2人の言葉に俺は立ち止まる。

今まで誘った事なんてない。
ヤバい、緊張する!!







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