• テキストサイズ

俺らのマネは地味子さん。

第6章 THREE





ー白元sideー

嬉しそうに笑う2人を見つめながら私は気合を入れた。

錦戸さんとゆっくり話す機会はこの時しかない。
村上さんもいるが、彼なら大丈夫だろう。


「あの、錦戸さんにお話があります」

「えっ?俺?」

佇まいを直し、私は錦戸さんを見つめた。
困惑した瞳が私を見つめる。

こんな話はズバッと率直に言った方がいい。
そう思い、私は口を開いた。



「単刀直入に申します。
錦戸さん、NEWSを脱退してもらえませんか?」

「「えっ?」」

「驚かれるのも無理もありません。
が、事務所からの申し出でNEWS脱退し、関ジャニ∞1本で活動して欲しいとの事です。

先日、先だってNEWSでの収録を見学させてもらいました。
とてもいい雰囲気でした。
ですが、NEWSでの活動、そして関ジャニ∞としての活動に限界があるように思えます。

急で悪いのですが、考えていただけないでしょうか?」


私が話し終わるまで2人は黙って聞いてくれた。
実際は、聞いてくれたと言うより、驚き開いた口が塞がらない様だった。

無理もないだろう。
あまりにも急な話しなのだから。

「えっと・・
脱退は事務所の意向なん?」

やっと、口を開いた村上さんの問いに私は頷き返す。

「見学っていつ?
気付かんかったで・・」

「さ、最近です」

そりゃ、バレないだろう。
バレない様に行ったんだから、私だとは誰も気付かないはず。


「亮、そこちゃうやろ!突っ込む所は!!」

「だって!気付かんかったんやで〜!」


脱退の話そっちのけで盛り上がる2人。
私は、無理矢理話を戻した。








/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp