• テキストサイズ

俺らのマネは地味子さん。

第6章 THREE





ー錦戸sideー


村上くんと話して数日経った。
今日は、NEWSとして音楽番組の収録。
メンバー全員集まるから話すとしたら今日がチャンスや。

意気込みはあるが、緊張する。
止められたどうする?
反対されたらどうする?

でもな、決めたんや。
悩んで悩んで決めた。

わかって欲しいとは望まない。
けどな、応援して欲しいとは思うねん。




「おい、亮。
久しぶりじゃん」

SMAPの中居くん。
同じ番組に出演してた。

「おはようございます。
今から収録ですか?」

まぁな と、笑う中居くん。

「なー、あの子誰だか知ってるか?」

出入り口付近に立つ、綺麗な顔立ちの女が1人いた。

あー、あの子。
俺らの収録の時からおって、仁と智が騒いでたな。

「新人とちゃいますか?」

よく新人歌手など収録を見学に来る。
その1人だと思っていた。

「赤西達目付けた?」

流石、先輩。
俺は笑って流す。

俺は誰に喰われるんやろーな と、他人事の様やった。
実際、今の俺はそれどころじゃない。

「どこかのでっかい会社のパーティーで会った気がするんだよな・・」

「社長令嬢とか社員とか・・コンパニオンですか?」

「いや、社長ぽいヤツといて挨拶した記憶があるんだよな」

「中居くん、あーゆう子がタイプなんすね〜」

「えっ!違う、違う。
俺はあれと真逆な方がタイプ」

真逆か・・
あっ!

「俺、あの子といて真逆な子知ってますよ。
かなり地味ですけど」

「へーぇ!お前にしたら珍しいタイプ知ってんな」

「いやいや、マネージャーすよっ」

「マネージャー・・
あぁ!聞いた事あるぜ、女なんだろ?」

中居くんの耳にまで入ってるのかよ。
どんだけ顔広いねん。

「紹介して」

「えっ!本気すかっ?!」

まさか、そうくるとは思ってなかった。
紹介って・・あのマネージャーを?中居くんに?

「本気本気、そろそろ俺も落ち着かなきゃいけねぇなと思ってさ」

「いやいや、中居くん他人と過ごすのダメって言ってたじゃないですか」

「あっ、バレた?」

何とか紹介する話しを晒す。
何で俺が紹介しなきゃいけないんや。
中居くんには悪いがマネージャーの事は忘れてもらおう。






/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp