• テキストサイズ

俺らのマネは地味子さん。

第6章 THREE






ー村上sideー


言葉を濁し、楽屋を出て行った白元さん。

隠した、何かを隠してる。
そう直感した。

「壁や」

ボソッと呟いたすばる。

確かにな・・
今日は近付いたと思ったら今の感じは、拒絶されたと思わずにはおれん。

わかってんのか?
俺らが他のグループとは違うっう事。
このままじゃ、ダメやって事。



「さぁ、気を引き締めろよ。
3ヶ月連続シングル発売が控えてるから遊んでる暇無いからな」

小嶋さんの言葉で思い出す。

そうやった。
4月から発売されるCD。

今日は、その最後の曲の撮りで集まったんやったな。

それ以外にも大倉はドラマの話があるって事だし、コンサートの打ち合わせもせんといけん。

忙しくなるでー。



「なぁ、村上くん今日夜暇?」

メンバーがそれぞれ楽器の準備している最中、亮がコッソリ話しかけて来た。

「あー、収録が11時終わりや。
その後なら大丈夫やで」

「じゃ、ご飯一緒に行こう、2人で」

あーぁ、これは・・
俺は黙って頷く。

何かあったな亮のやつ。
2人でってのがワンパターンや。
その上、表情も冴えない。

トラブルじゃねぇといいんやけど・・







/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp