• テキストサイズ

俺らのマネは地味子さん。

第16章 THIRTEEN






ー村上sideー



ヤスに電話が掛かってる事は気付いてた。
でも、まさか相手が社長だとはな・・

明らかに怯えた様子で電話に出たヨコ。
その顔が一瞬で、驚愕した表情に変わった。


「社長何てゆーてた?」

「出てみればわかる。
みんなと話すってゆーてたで」


あれ程、連絡を取ろうとしてた相手なのに今は出るのが怖い。

ヨコも「はい」「いいえ」を時折繰り返してた。

そこまで、畏まる内容なのか?


「今更、何の用やねん」

「すばる」

「・・わかってる」


そー言えばすばるは、いつ社長に会ったんだ?

さっきの話しだと、すばるは絶対社長と会ってるはずや。
そこで言ったはず。
あの日ゆーてた、対策をな。


「すばる」

「何や」

「お前、社長に何ゆーた?
何の条件を出したんや?」

「あぁ?あー」

何や、その濁し方は。

「内緒や。
おー、ヨコ社長何て?」

「話したらわかる。
次、マル出て」


ヨコ、マル、大倉、亮。
順番に電話に出るがみんな一様に驚いた顔をした。

そして、聞いても何も答えてくれんかったんや。

何かある。
俺もすばるもそう、直感してた。


「すばるくん」

「出なきゃあかん?」

「出なきゃ後悔するで」

「・・・」

黙って電話に出たすばる。
同様に驚き、俺のそばを離れた。

だからかな・・
薄々勘付いてたんや。

だって、みんな同じ行動取るねんで。

ほんま隠し事が下手や。









/ 167ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp