第16章 THIRTEEN
俺は身体を起こしながら、畳み掛ける様に喋り続ける。
「すばるや亮に殴られるんなら納得するで。
でも、何でお前に殴られなーあかんねん」
「ヨコやめろ」
「やめへん。
キスした後、白元何てゆーたか教えてやるよ。
セックスしようか?ってゆーた俺に白元は」
「やめろってゆーてんねん!
お前は、何がしたいんや!!
俺に何を言わせたいんや!!」
わかってるくせに・・・
ほんま、頑固や。
「言えばヨコは納得するんか?!
なら、言うで!
けどな、今のお前の行動は俺たちの関係を壊す事わかってやってんのか!?」
わかってるわ。
わかってて、やってんねん。
それでも、俺はヒナに素直になって欲しいんや。
「わかってる。
けど、俺の気持ちもわかってや」
「・・・」
「俺が前に進めたのはメンバーがいたからや。
俺は、ヒナに前に進んで欲しい。
荒療治だけど、ヒナには後悔して欲しくないんや」
あんな姿、俺はもう見たくない。
「・・・・アホ、ヨコ」
「頑固オヤジ」
「あぁ、頑固オヤジで結構や。
もーぉ、どーでもええ・・・・・
すばる、亮、ヨコ。
悪い、俺・・・
お前たちに負ける気も譲る気もねぇから。
言わせた事後悔させてやるで」
そう言って笑うヒナ。
何でやねん。
何で、そのメンバーの中に俺まで入れるんや・・
わかってへんな。
俺は、あの日白元に言った言葉を守ってるんやで。