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俺らのマネは地味子さん。

第13章 TEN





すばるに言おうと振り返った途端、会場にすばるの声が響いた。


「さぁ!覚悟しーぃ!地味子!!
新井山さんはい、スタート!!」

あかんー!
そう思ったと同時に流れ出す映像。

『行きとーない』

お、お、俺の声やっ!
紛れもなくあの時の俺や!!

「おっ!ヨコが駄々捏ねてるで」

「このセリフ何回も言ってたもんな」

『はいはい』

「これヨコちょが行きとーない言い過ぎでとうとう、地味子も相手しなくなったんやで」

「はい、そこ新井山一時停止や」


白元の全身が入った所で映像が止まった。

「はい、これが地味子です」


騒めく会場。
エイター達のいろんな声が聞こえてくる。

これを白元はどー思ってるんやろうか。
隠して隠して隠してた、自分の存在が今デカデカと映ってるんやで。

俺の一生の恥と共にや・・



「やろ?地味子やろ?だから地味子やねんで」


そこからなの?!
と、エイターの大きな声。

綺麗な人だねー
と、大きな声で言ってる子もいてた。


「綺麗?!地味子が!
お前らこれ終わったら真っ直ぐ眼科に行きなさい!」


ヒナの声に笑いが起こる。


「みんなの近くにこの子がおったら教えてやー!」

おるで、ここに。
もう、バレバレや。

1度気付いてしまえばもう、白元にしか見えへん。

諦めろや白元。
すばるはしつこいねんで。








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