第13章 TEN
ー横山sideー
ほんま、この忙しい時にどっくんは何ゆーてんの?
見れば納得するかと思った俺は再び女を見た。
綺麗な子、うん。
あっ、見た目やなかったなー。
あっ!あの子具合悪かった子とちゃう?
そーや、そーや、あの子や。
って、肉付きねー。
白元は華奢やけど付いてるべき所には付いてたな・・・
うん?
うん・・・
ううん?
「どっくん・・」
「何何何?!」
「あかん、多分当たりや」
何でかはわからへん。
でも、そんな気がする。
「だからか!」
「えっ?何?横山くん何?!」
だから、顔見られたくなかったんか!
そう思ったらスポッと腑に落ちた。
泣く程嫌だったワケ、逆やったんや!!
「な、他の奴らにも教えてやらなー」
そう思い、マルを見てみると既に気付いてるのか小さくオッケーマークを指で表してた。
「多分、章ちゃんも気付いてる」
「大倉とすばるとヒナは?」
ヒナは気付いてそうだけど、後の2人は微妙やな。
「どっくん大倉に教えてやりー。
俺はすばるに伝えてくるわ」
そう段取りを付け俺は、すばるの元へ向かった。