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俺らのマネは地味子さん。

第13章 TEN







「で、その動画と言うのが・・
はい、スタッフ新井山さん、ドン!」

すばるの声に合わせて、再び画面の文字が変わった。

「はぁ?な、な、な、!!!」

ヨコの驚きと会場から聞こえる歓声が同時に聞こえた。

「えっ?!どーゆう事や!!」

「見ての通りや。
ヨコと関ジャニとで行く、ヨコのオカンに会おうの旅
やで!!」

「・・ヒナ悪い、説明して」

すばるに聞くのが無理と判断したヨコ。
怒るかと思ってた表情は泣く1歩手前まで崩壊してる。

言いにくい。
ほんま、言いにくいで!


「ヒナ・・」

「実はな、ヨコ達が・・駅に来た時をマルがカメラで映してたのは知ってるやろ?」

「・・・あかん、あかん!!
アレは俺の許可取るってゆーたやん!
俺、許可出してへんで!!」


流さんとって!と叫ぶヨコ。
無理もない、あの時のヨコはヨコではなかったからな。

あの時の事を思い出したのだろう、震えるヨコ。

わかる、わかるで。
俺だったら絶対に流さんとって欲しい映像や。


「大丈夫だ!
ヨコ、地味子が出て来たら流さん」

「・・アホ言えっ!!
地味子が出てくるわけねぇだろ!
あれほど自分の存在消しまくって、完璧に自分の立場理解してた女やで!!
こんな場所に出てくるわけねぇ!
っうか!逆に出てこんわ!
見てみー、エイターの期待の眼差し!!
これ見たくてしょうがない目してんの見たら地味子は絶対出てこんでっ!!」


「「・・・えっ?マジ?!」」

「・・って!ヒナどーゆう事や!
こうしたら地味子はヨコを守るために出てくるってゆーたんはお前やで!!」

「・・よー考えたらヨコの考えが正解かも。
ほら、守りたいものってヨコやなくて関ジャニだからさ」


あかん、そうや。
白元だったら絶対にそうするで。






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